-鴉の檻- 404 Not Found

此処は残骸。

深夜。

お久しぶりです、鴉です。

 

さっきまでプラ板工作をしていました。

いらない技術ばかり増えるくせに、全く人の役には立ちません。

 

母親はこの時間も外をほっつき歩いているらしく、弟から空腹を訴えるメールが届いたり、自己嫌悪に陥ったりと忙しくしております。

そう、深夜は惨めな自分を呪う時間です。

 

「お前に生きている価値はない」

 

胸中の鏡像が囁く時間です。

 

どんなに己の技術を披露したところで、それは電子の海での戯言、一歩外に出れば誰もお前のことなど知らない。

なんの役にも立たない木偶、誰もお前を見ようとはしない。

惨めで、愚かで、取り柄のひとつもない人間だ、誰がお前など見るものか……と。

 

六畳の世界の中心で、静かに沈んでゆく深夜。

みなさんは、どんな夢を見るのでしょう。